気になる表現 tener una corazonada
すぺべんです。
今日は小説"La sombra del viento (Carlos Ruiz Zafón)"から学んだ表現です。
2001年の出版以来世界中で1500万部以上販売されている、言わずと知れたスペインを代表する現代小説。
日本でも集英社文庫から『風の影』で出版、ミステリーファンを騒つかせた。
私も日本語版を一息に読み、その後オリジナルも購入し、
スペイン語版を読みながら自分で訳を考えてみる→日本語版で翻訳を確認、という風に使っている。
一見、回りくどそうな学習方法だが、一度日本語で読んでいるからか思ったほど時間もかからず、その割に語彙や表現を増やせるので気に入っている。
Por fortuna, la secretaria de Cabestany, al oír lo de la oferta, tuvo una corazonada...
訳:秘書のカベスター二が、(男の)オファーを知って胸騒ぎがした...
tener una corazonada: 胸騒ぎがする
corazónからのcorazonada。覚えやすい。今まではTengo una sensación de que... と言ってしまっていた。使っていこう。
ところで己の訳と翻訳を照らし合わせると、当たり前だが訳者の方のボキャブラリーのチョイスに膝を打ちまくり。
例えばEl reluz del candil esculpía sus rasgos angulosos en ámbar y escarlata...
訳:カンテラから吐き出される赤や琥珀色の光が、彼の骨ばった顔を照らし出しました
「吐き出す」というと、空気とか気体に使うイメージで、「光を吐き出す」は自分では全く思いつかない。
以上